国民年金/基礎年金 は年金制度を指す言葉なのか、年金の構成部分(1階部分)を意味する用語なのか。驚くほど低額の定額年金を国民年金と称するのでは、国民に無用な誤解を与えて、年金制度そのものに不信感を抱かせかねない。このサイトでは、基礎年金が年金制度の基礎であるといったような誤った解説はしない。歴史ある共済年金や厚生年金の仕組みから、国民年金の問題点を掘り下げ、今後生まれると甘い期待を抱かせる、新しい年金制度が少しでもよくなるよう考えていく。
日本の年金制度
実は2制度が並立
これに対して、自営業者やフリーターが加入する
国民年金
所得再分配機能のない、逆進性の年金
国民年金
厚生年金を巻き込んでカオス化
制度設計に問題のあった国民年金は、発足後25年にして、実質的破綻を迎えた。破綻処理に際しては、「報酬比例部分を導入した訳でも」「逆進性を解消させた合理的な新制度を新たに設計した訳でも」なく、実に安直に(財政不安解消と称して)厚生年金の積立金や負担を投入して取り繕ってしまった。これが「基礎年金制度」の導入と称する制度調整(財政調整)だが、ここで、基礎年金=国民年金と説明したため、基礎年金の定義も曖昧となり、健全だった厚生年金も含めて、何が何だかわからないカオスの年金世界となってしまった。国民年金は、財政的にまだ何とかなる今のうちに、再設計し再出発すべきだ。
国民年金制度
改革への提言
豊かな自営業者が国民年金に何の貢献もしていない現状は解消されるべきだ。年金保険料もそれなりに引き上げる必要がある。
マイナンバーを使えば、納税と同時に年金保険料の納付ができる。
行政の簡素化(年金財政には多額の事務費が計上されている)。必要に応じて、民間の上乗せ制度を活用。
システムの簡素化で事務効率向上を図る。困窮層には、ユニバーサルクレジットで対応、収入が回復すれば保険料納付を再開できるシステム。
給付は1層型定額でも2層型(報酬比例あり)でもよいが、財源を考えると、2層型は無理だろう。英国のような1層型定額年金制度(納付は報酬比例)もやむを得ないだろう。
共済(みんなで助け合う)のない年金制度は役に立たない。