Project “Open Safety” について(趣意書)
1. 背景と目的
地球環境の持続可能性担保のため、再生可能エネルギーの最大限の活用やCO₂排出がゼロの核融合発電事業の推進が検討されています。北欧などの再生可能エネルギー先進地域では、既に、エネルギー消費の95%以上を再生可能エネルギーで賄っている地域もあり、核融合発電に関しても、欧州(国際熱核融合実験炉)、米国、日本、中国などで実現に向けた研究が進められています。日本でも、2030年代に国内に核融合炉を建設する計画ですが、既存の原子力発電施設をそれまでの代替として有効利用することも、CO₂削減のためには、課題となっています。
既存の原子力発電所の活用に際しては、そこで、かつての事故(福島、電源喪失)のような事態が起こらないよう、原子力規制委員会が主導する再稼働審査が行われています。この審査は、厳格で、あらゆる事象に対応できていると考えられていましたが、先日、発電所側のデーター改竄に委員会側が全く気付かず、発電所側の調査と申告から、初めて対策が取られた事例がありました。さらに、委員会側からの「インシデンス報告」(=データ改竄に気付かなかった)の公開もなく、改善策の提示も(少なくとも国民に対しては)なかったと記憶しています。これは、専門家による委員会を中心とした安全管理策には見落としの可能性があり、審査を誤ってパスさせる、極めて危険なバグが内在することを示したものです。
こうした状況から、専門家委員会においては、専門的データの透明性や可視化が十分でないため、逆に、チェックが十分に行われないシステムが出来上がるという、一見矛盾した危険が生まれることを示しています。既存の原子力発電施設を安全に、効率的に活用でき、透明性確保と審査での見落としを究極まで減らすことを目的とした「Project “Open Safety”」の実現が待たれる理由がここにあります。
2. プロジェクトの趣旨・概要
本プロジェクトは、AIを活用して、原子力発電施設のすべて(施設、職員、知識、ルール)を完全に再現した「デジタルツイン」を構築し、それに対して、マイナンバー連携した「国民参加型・超精密シミュレーション」を繰り返し実施する「国民による監視・参加」システムです。また、得られた結果は AI が学習し続け、現行システムに決定的に欠けている「最悪の事態から逆算する視点」で分析を加え、新たなシステムを提案します。
3. 期待する効果(目標)
致命的な準備不足 の解消: 繰り返す「国民参加型シミュレーション」により、福島で当時多くの国民が救いようのない絶望感を感じた「電源アダプターが合わない」などといった現場レベルの致命的な欠陥は、一般の技術者やマニアの目によって一瞬で暴かれ、「想定外」という言葉による「思考停止」も解消できます。指揮系統の機能不全 (思考停止による)を解消: 人間が目を背けたい極限状況を試行することで、想定外とは言えなくなります。AIは数億通りの失敗パターンを分析し、「この設計ではこの確率でカタストロフィ(破滅)が起きる」と冷徹に判定し、即座に設計変更した強靭化モデルを提示できます。失敗を集合知 にする: 何千万人もの国民が試行し、たとえシミュレーション上でカタストロフィ(破滅)が起きても、その「失敗の過程」をAIがすべて記録・解析。なぜ失敗したのかを国民全体にフィードバックし、次の「エポックメーキングな一手」を導き出します。政治の世界 : 「これだけのシミュレーション結果が出ているのに、なぜ対策しないのか」と証拠で迫ることが出来ます。
4. 実施期間
2027年4月〜203x年(既存の原子力発電設備がその使命を終え、Project “Open Safety (Nuclear Fusion)” に移行するまで)
5. 結び
本プロジェクトは、原子力発電設備のみならず、各種システムの安全性担保のためには、不可欠なプロセスであると考えております。本プロジェクトの主旨をご理解いただき、ご賛同とご協力を賜りますようお願い申し上げます。