罹災証明書はオンラインで申請できる ➡ 被災時には、スマホとマイナンバーカードを忘れずに(報道機関は情報提供を密に)

罹災証明書はオンラインで申請できる(チャート)

申請ステップ(窓口に何時間も並ばない。体調悪化や疲弊のリスクを避ける。)
[被災]

[写真撮影] ※スマホで家の外4方向・内側の被害を細かく撮る(
最重要

[片付け・応急修理] ※証明書の到着を待たずに始めてよい

[罹災証明書オンライン申請] ※避難所や落ち着いた環境から
マイナポータル等で申請

[
郵送またはデジタルで罹災証明書受け取る] ※窓口に行かずに

避難時に「持ち出すべき」2つのデジタルツール

スマホとマイナンバーカードがあるだけで、避難生活やその後の再建スピードが劇的に変わる。

マイナンバーカード:罹災証明書のオンライン申請、避難所での受付や銀行口座の確認など、スピードアップ
スマートフォン:申請手続きの端末になるだけでなく、「片付け・工事の前に被害写真を残す」ための最重要ツール

罹災証明書オンライン申請(少し細かく)

罹災証明書は、多くの自治体でオンライン申請・取得が可能で、「マイナポータル の ぴったりサービス」を利用するか、各自治体が独自に設けているオンライン申請システムから手続きできる。

オンライン申請の基本条件
・マイナンバーカード: 本人確認に必須
・スマホまたはパソコン: カードを読み取るためのスマートフォン(またはパソコンだが、スマホがおすすめ)
・被害状況の写真(複数方向から撮影): オンライン申請画面でアップロードする必要がある
注意点
一部の自治体ではまだオンライン申請に対応していない、または申請はできても受け取りは郵送・窓口のみという場合がある。
火災の場合は市区町村ではなく「消防署」の管轄になるため、マイナポータルではなく各地域の方針に従う必要がある。
申請から交付までの流れ
被害状況の撮影(自宅の被害状況がわかる写真を4方向から撮影)
申請手続き(オンライン申請や市区町村の担当窓口での申請)
被害調査(調査員が現地を確認するか、写真による判定がある)
交付(判定結果に基づき交付される。今回の「令和8年熊本地震」の場合は数日から数週間の見込み)

罹災証明書がなくても
修理や片付けなどの工事はすぐに始めてよい

罹災証明書の発行を待つ必要はないが、トラブルにならないよう以下の2つの条件を必ず守る。

1. 工事の前に「必ず写真を撮る」

家の外側4方向から全体が写るように撮影
家の内側浸水の高さがわかる場所や、壁・床のひび割れを撮影
メジャーを添える:浸水深やひびの太さがわかるよう、物差しなどを当てて撮ると確実です

2. 「罹災証明書が必要」なケース

工事費用の支払い、支援の申請、保険金の請求などの段階で罹災証明書が必要になる。

公費解体・応急修理制度:自治体の補助金を使って修理・解体する場合
災害弔慰金・被災者生活再建支援金:国の支援金を受け取る場合
義援金の受け取り:配分金を受け取る場合
税金や公共料金の減免:各種猶予手続きをする場合

※民間保険会社の「地震保険」や「火災保険」の請求は、罹災証明書がなくても保険会社の調査で給付されるケースが多い。

罹災証明書をもらいに「何時間も並ぶ」のは正しいことか

「早く申し込まないと業者の順番待ちが後ろになる」(「公費解体」や「公費補助の応急修理制度」など)、「写真の撮り方で判定が下がるのでは」「書類の書き方が不安」「 職員に見てもらって書きたい」などの ①諸不安から、窓口に殺到、朝6時から並ばないと当日の申請すらできないといった事態が発生している。「役所に行けばなんとかなる」という心理もあるだろうが、②オンライン申請が十分周知されていないことも大きいと思う。ネット環境や端末を失っていたり、③停電・通信障害でオンライン申請という選択肢が物理的に無理、と言ったこともあろうが、これらは全て、報道機関から正しい知識を伝えることができる。

罹災証明書行列は「報道機関の努力で」解消できる

具体的には、②オンライン申請の方法について報道時間を割き、分かりやすい図や表で詳しく説明し、スマホが使える人には、(役所窓口での相談ではなく)「AIへの相談」を勧める。さらに、停電や通信障害がある場合には、③ネットが使える避難所などを細かく紹介し、①に記した各種不安については、役所からの情報提供を密にする、こんな努力が必要だ。報道されている行列は「制度上のルールで並ばされている」のではない。感情的な共感や被害の規模を伝える報道も大切だが、被災者が直面している「手続きの混乱」を解消するための実務的な啓蒙(オンライン申請の活用、避難時の持ち物や写真の撮り方など)に、もっと放送時間を割くべきだと思う。